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TourDiary -2005-

シンガポール公演日誌10月

10月24日(月曜)久し振りの秋晴れ

今回は夕方のフライトなのでゆっくりである。12:45分に迎えのタクシーに乗込みいざ出発。
高速も順調に進み時間通りに関空着。16:45発 約6時間でシンガポールに到着。
今回はいつもフランスに行く半分の長さだし、その日のうちに到着するし、身体には悪影響なしと言う事で、ビデオ見まくろうと思っておりましたが、結局見れたのは「皇帝ペンギン」と「ジェシカ・アルバのドキュメント」でありました。 すごく面白そうであった「Beautiful Country」は気がつくと意識を失っており見れずじまいでチョー残念。その他はもうすでに私は見ていた「バットマン、ビギンズ」「宇宙戦争」「シンデレラマン」。他見てない「電車男」「イニシャルD」他でありました。
「皇帝ペンギン」は偉いな!そしてあれをあの現場をリアルタイムで取っている撮影班も偉いな!命かけてはるな!ビョークの音楽もはまってたな!生きるって尊くて素晴らしい事だと素直に思って観ましたよ。
午後22:30予定通りシャンギー国際空港到着。
が誰の出迎えもなく、電話をかけても通じづ、しばしパニック!私の習性として舞台以外で何か予定外の事が起こるとしばしパニクってしまうのである、しかしものの1分程すれば、その状況を楽しむと言うほど極端に心境が変化するのである。それは未だに思う事であるが、20年前に行ったインド「行き当たりばったり一人旅」の影響であると私は見ている。性格も無論影響大ではありますが・・・。案の定携帯にメールで「遅れたけど今そっちに向かっている」というメールを頂く。
ディレクターのダニーが出迎えてくれる。昨晩彼のカンパニーの公演があり、次に韓国とフィンランドのカンパニーの公演の準備、その次の次の日に我ら、非常にタイトなスケジュールである。無事ホテル到着、今年の4月に滞在した同じホテルである。プールつきのデラックスツゥインルームである。小腹が減ったので、ダニーと共にデラックスホテルのレストランではなく、隣の屋台村へ食事に出かける。午前1:30就寝。
(ダニーに関しての情報は、この4月のシンガポールソロ公演の日誌に書いております故そちらを参照下さい。)


10月25日(火曜)曇りのちスコールダイアリー画像

朝はゆっくり、朝食は抜き。
午後からボチボチ行動開始。やはり常夏の国「あづいー」手ぬぐいを首にかけとことこと。
隣の屋台で焼き飯を食らう3シンガポールドル(約220円)これだけでも腹いっぱいである。ブギズマーケット・ブギズジャンクション・リトルインディア・新しく出来たナショナルライブラリーを一人で歩く。(今日の夜ワークショップをする為に、実は私だけ一足先に来ております。めぐみ氏とケンタロー氏は26日入国予定)
途中30分程激しいスコールの為足止めをくう。(大衆コンビニエンス食堂でホットMILOを頂く)。
19:00 ワークショップ開始 (ダニーのカンパニーメンバー、ジョナサン、シム、新しいメンバーのビクトリア、フィンランドのカンパニーのスザンヌ、他ヤングカンパニーメンバー生徒男2人、女3人の計9名)

19:00~20:30 マスタークラス 普段日本でやっているストレッチを時間をかけてしっかりと。私としては当たり前になってしまっているストレッチも皆にとっては初めてらしく、凄く新鮮であったようです。流石にカンパニーメンバー達は飲み込みが早い。

20:30~21:30 ワークショップ
今回は公演でブルータイムをするので、その中のシーンから二人組みのディスコンタクトインプロをたっぷり行う。私から何かアドバイスする前に、自分達で動きをふくらまして動くのでとてもやりやすかったし、見ていてもお世辞なしで面白かった。

ダイアリー画像*自分から楽しもうとする姿勢は西洋文化の影響なのかな、でも底抜けに明るいのはアジア的でもあるよーな。社会と環境によって人間は変化するけど、基本は生も死も含めて人間って底抜けに明るいのではないだろうか。と・ふと思うタケシであった。その後、私と同じホテル滞在のフィンランドのダンサー、スザンヌとそのパートナーのレオとデリックとで屋台村へ食事に行く。彼ら3人ともベジタリアン、ヘッドロングダンスシアターの彼らを思い出す。
余談・フィンランドではクリスマスにはトナカイの肉を食すらしい。冬には普通にオーロラを見るらしい。そのオーロラを見に大勢の日本人がやってくるのは何故だと疑問に思っているらしい。それは日本の文化と何か大きな関りがあるのだろうと推測しているらしい。
私は「そんなこたぁない、ただ夢のような光景を見たいだけさーね」と答える。テレビでも見たけど氷のホテルがあるらしい。ベッドもグラスも全て氷らしい、でも春には溶けてなくなるらしい。


10月26日(水曜)曇りダイアリー画像

午後16:00から劇場にてスタッフとミーティング。この4月の公演についてくれてたオール女性ヤングスタッフ達である。リハーサルビデオを見せながらのアバウトな打ち合わせ。
十分ではないが、今夜はこの同じ劇場でフィンランドと韓国のカンパニーの本番がある為タイムリミット。(小規模ではありますが、国際ダンスフェスティバルなので)
17:30 ホテルのレセプションで日本から到着したばかりのめぐみ氏&けんたろう氏と合流。部屋に案内した後、腹が減っているっちゅー事なので、早々に隣の屋台村へ。
その後小道具の簾を持参して劇場へ、公演を見に行く。

*劇場はホテルから歩いて約5分ラッフルズホテルの中にあるジュビルホールである。
本番は休憩なしの3部構成
(1部)韓国デュオ、(2部)フィンランドデュオ、(3部)韓国デュオ
韓国のダンサーは相当なテクニシャン!強さの中にも柔軟性があり、動きのセンスも抜群である。すぐれものの優等生という印象である。あまり感情的にもならず、動きをしっかりたてているので、見ていても違和感なく引き込まれていく感じがあり素晴らしかった。
が!別にクールなサイボーグとか冷たい人間関係とかというシュチエーションではないので、もう少し人間味が出てもいいのではないかなーと。(後で聞いた話では、彼らは2003年名古屋世界ダンスコンペティションのゴールドメダリストである)
フィンランドチームは物語風の衣装を着けていたせいか、動きより2人の関係性に重点をおいておりました。動き自体はオーソドックス、表情を前面に押し出して動くので少々時代がかったモダンダンスという印象はぬぐえませんでした。
うーん感想を聞かれたらどうやって答えようか・・・。


10月27日(木曜)曇り時々雨ダイアリー画像

午後12:30 出演者・スタッフ全員(総勢20名)でのランチタイム(ホテルのバイキングにて)。皆それぞれに話が進み楽しいランチタイムを過ごす。
15:00~18:00 ダニーのスタジオを借りてリハーサルを行う。有意義なリハーサルであったと思う。
21:00まで自由行動し、それから舞台上ですだれの点検。中々すだれの上げ下げがうまくいかないので、明日へ持ち越し。不安に満ちた前夜を過ごす。


10月28日(金曜)曇り時々雨又は晴れ

朝11:00劇場集合。私はあまりにも心配なので、一足先に劇場入り。
フィオナ(舞台監督)が苦心してくれた結果、すだれの上げ下げはそれなりにうまくいきそうである。3人揃ってから、まず照明のシューティング。それから音のきっかけ。
結局ぎりぎりまで時間がかかってしまったので、ゲネに突入する。勿論うまくいくはずはなく、照明も音響も手直しを時間ぎりぎりまでする。
*実は今回のツアーで一番の心配の種がこの事でした。1時間近くある作品をいつものおきさん(みどり)黒さん(ハマチャン)スタッフ以外でやるのは初めてなのです。30分以内の作品であれば、海外でも地方でも問題なく初めてのスタッフでも対応出来るのですが、事1時間となると大変なのです。それでもやらなければいけないのは現地スタッフも分かっており、徹底して頑張ってくれました。
後は何が起ころうと、舞台に身を捧げるだけです。

20:00本番開始
今回は我々単独公演なので、客入りを心配していたのですが、案の定「何年か前の阿南市」での公演程ではありませんが、寂しい客席でありました。がそんなこたぁー今回は関係なし。精一杯くいの無きようやるだけです。
心配していた、照明、音響の連携タイミングなど、終わってしまえば2箇所程度「うーん」という所がありましたが、思っていた以上に順調に事は進みました。

順調でなかったのは、ケンタロウ氏の衣装です。途中ズボンの股間部分が全開になってしまって我々共演者を翻弄したり、ジッパーが壊れてジャージが脱げなくなったり。
やっちゃってくれてましたが、ダンスのクオリティーには何の影響も与えず、成長振りを見せてくれておりました。めぐみ氏も舞台上では問題なかったのですが、ジャージのジッパーが壊れてしまっておりました。
客の反応はといいますと、我々の問いかけにもしっかりついてきてくれましたし、途中拍手や、声をかけて頂いたり、やっていて久し振りに楽しいライブ感覚の強い舞台となりました。レオとデリックはわざわざ楽屋まで感動を伝えに来てくれました。ロビーの方に出て行っても、誰も顔を伏せ目を合わせないようにする人はいず、良い顔して声をかけに寄ってきてくれてましたので、まっOKかな!っと。
3人で隣の屋台村で初日の打上。ケンタロウ氏ノリノリウキウキ!


10月29日(土曜)晴れ時々曇り 本番2日目ダイアリー画像

劇場は18:00以降でないと開かないので、それまで自由行動。
一応国際フェスティバルなので、我々の都合ではなく運営室のプランで進行する。
午後から3人で昨晩壊れた衣装の変わりになるものをブギスストリートへ探しに行く。
衣装になりそうなものをゲットする。
その後、分かれて私はホテルのプールで劇場入りまでの余生を過ごしお昼寝する。

18:00 劇場入り、ウオームアップ、スタッフへの手直しをつげ、本番への準備は万端。
やはり作品はやるほどに熟成されてくるものである。今まで気づかなかった事とか、余分な事、このシーンをしっかりやりきる事で後にもっと次ぎのシーンが生きてくるのだとか、少しづつクリアーになっていってるような気がします。昨晩以上にダンサーもはじけ、お客さんもはじけておりました。
あー!楽しかった!っと!
韓国の「ザ・ボディ」というカンパニーのディレクターと振付師と5人で隣の屋台村で打ち上げする、その後ダニーが合流し午前1:30頃まで続く。

勿論影では反省しとりますよ。ここでは詳しくは申しませんがね・・・。
とりあえず、私のソロは全然だめっ!


10月30日(日曜)晴れ時々曇りダイアリー画像

フライトが夜中しかない為、自由行動。
午後からゆっくり起き、私は筋肉マッサージを兼ねプールへそして部屋でこれを記しております。2人はホーランドビレッジへ観光。15:00にホテルへダニーが迎えに来てくれて、我々3人とコリアン2人とでヤングカンパニーの公演を見に行く。シム、ジョナサン、ダンサー自身の振付作品全5つ(そのうち2つはヒップホップ)。日本で行われている発表会レベルを超えたものであった。がなんせ16~20前後のダンサー達の為、ういういしいのはご愛嬌、皆テクニック、舞台度胸としっかりしているので安心して見ることが出来ました。
ダイアリー画像その後、そのヤングダンサーの女の子達5人と我々5人とで楽しいお茶時間を過ごす。フライトは夜中の1:10なので、それまでダニーの計らいにより、空港近くの海外線沿いのシーフードレストランへ行く。(チリクラブ、他マレー料理など全てにおいて絶品)久し振りに食べ過ぎ。アー今回も本当に楽しかったなっと。

大きな声では言えませんが、本命は12月のアイホールでの公演が狙いなのです、実を申せば今回は海外におけるワークインプログレスぐらいの位置づけとして考えておりましたが、成果は大だと思います。
(「アイホール終わってから言え」と突っ込まれそうですが)
シーンとして絶対必要なところ、そうでないところ、もっと強調しなければいけないところ、クオリティのさらなる向上を要求されるところなどが、クリアーになったと思います。そういう事で我々は12月25日の公演に向けて更なる向上を目指して頑張って行きたいと思っております。
これをお読みの皆様!
是非今年のクリスマスは伊丹アイホールまで足をお運び下さいませ、心よりお待ち申し上げております。

2005年11月1日 ヤザキタケシ

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