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TourDiary -2004-

パリ滞在記 2004年6月15日~7月12日

6月15日火曜日 快晴

ダイアリー画像早朝5時20分、寸分違わず迎えのMKタクシーが到着。
順調な運行で7時20分関空到着。両替・保険加入・薬の購入(正露丸)・うどん食など済ませ9時40分発大韓航空ソウル経由に搭乗。前の晩、2時間しか寝むれなかったのが幸いし、飛行機の中では今までに無く良く寝れました。ドゴール空港着、久し振りに空港内に住むウサギの姿7・8羽を目撃。天井を気にしながらゲートを出る。(数週間前のニュースで天井が落下して死傷者を出した為)
今回は前半と後半がCND(パリ国立ダンスセンター)の招待なのでタクシーでCND指定のホテル(ETAP HOTEL)へ向かう。部屋の広さは申し分なし(ダブルベッドとシングルベッドが2つ)でも内装は合宿所のようなシンプルなものでコンピューターの接続は不可能、電話もなし。
もう夏時間に入っているらしく10時頃まで日が差しており、散歩がてらに近くのカフェレストランへ夕食を食べに行く、サーモンのエスカローペとビールとデカフェ。11時就寝。


6月16日水曜日 快晴

6時にトイレに起きるも、再び寝る8時10分起床。
全然分からなかったのですが、CNDへは歩いて5分位の所でした。CNDの女ボス・クレアーと再会。オープニング事業で忙しいので挨拶程度でお別れする。その後イザベルとピーターに施設の中を見せてもらう。スタジオは全部で大・中・小含めて11もあり、その他ダンス専門のライブラリー(ビデオも含む)、インフォメーション、展示室、カフェレストラン、他スタッフの事務所などなど、それプラス、通りを挟んでレジデンスする為の建物。とにかくでかい。京都でいえば、京都アートセンターの中にある運動場もびっしり建物にして、今ある建物を足したぐらいかなー。スタジオ一つの大きさが(中)でアトリエ劇研の全スペースを1.5倍したぐらいかなー(知らない人御免なさい)。とにかく国がでらい力入れてはります。南アフリカのロビン・オーリンのカンパニーやら、他のカンパニーがリハーサルしておりました。我々はまだまだ。実は今回ケレメニスのカンパニーとして招待されており、1999年~2001年まで継続した作品「同時通訳」ケレメニス(マルセイユに拠点がある振付家ダンサー、パリオペラ座に振付提供している)・ビンセント(南アフリカの黒人ダンサー・現フランス在住)・私の(白・黒・黄)の三色人種でのコラボレーション作品をするようです(実はソロもするのかと思っていた為)。ビンセントは明日到着予定、ケレメニスはあさって到着予定のようで、私も今日はオフにする。いつものようにポンピドー界隈をブラブラ、ついでに特別展Giuseppe Penone を鑑賞する。木の中に木を彫ったオブジェ数品。自然のものの様に見えて実は作り物なのか、作り物に見えているけど実は自然のものなのか混同してしまう様な作品(木の中の木)。自然とは?作り物とは?考えさせられるものでした。他に薔薇の棘を半端でなくとてつもなく果てしなく巨大キャンパスに貼り付けたドローイングに見えてしまうオブジェ。昔鼻の上に薔薇の棘をくっつけて鉄人28号ごっこしたのを思い出す。その後大道芸を久し振りにちゃんと座って見る。中々大変そう、一筋縄ではいかないぐらいハードな仕事ですねあれは(仕事にするのであれば精神的に大変、勿論実力も必要です)。

18時パレドトーキョーでスミ子さんとアンソフィーと再会。今回のCNDのオープニング招待とレジデンシーも全て彼女達(カタリス)のおかげで成立したものです。8月のペリグーの事、12月の事、来年の事などおおまかにミーティング。明後日の再開を約束し、ここは一先ず退却する。夕日に燃えるエッフェルをバックにセーヌの岸辺を少し歩く。足が痛くなる前にメトロに乗り込み、ホテル近くのレストランでクスクスプレを食す。あー腹いっぱい。フランスに来るといつも体重が増えるので要注意である。


6月17日木曜日 快晴

カフェオレ・バゲット(3ピース)・トースト(2ピース)食す。
1時頃からCNDへ出向く、一人でこつこつ振りの思い出しを始める。14時半契約書にサインをし、3日分のパーディアムを頂く。15時半頃やっと私の相方ビンセントが到着。なんと彼は昨日カナダから帰ってきたばかりで相当お疲れの様子でした、が今日はジェネラルリハーサルでお客さんも入ってのパフォーマンスをケレメニス抜きで見せなければならず、しんどいのも関係なくリハーサルに突入。3年ぶりのダンスも時間が経つに連れて記憶がよみがえり、なんとかビンチャンとのデュオは完成しました。18:30~19:45と20:45~22:00の2ステージ、我々はスタジオ4(約16m?16m)でのパフォーマンス。ロビン・オーリンのカンパニーが白のソータイツ姿に花をちりばめたファンタッスティックストレンジコスチュームを着てガイド役を務め観客を連れて回り、各スタジオで踊っているダンサー達をも引き込みパフォーマンスするという傾向である。我々も他のスタジオに足を運んで見たり聞いたり結構自由に行き来しておりました。そしてなんとグランドスタジオで私のアイドルであるミュージシャン「アルチュールh」がダンサーとコラボレートしておりました。私は全く知らず見ておりましたところ、よく聞いた声だなー(結構フランスにはアルチュールもどきがいるんだ)と思って見ておりましたが、まさか実物の彼だとは思いもよりませんでした。明日サインもーらおっと。
ダミアン・ジョリ・ローマ・ナンシーバレエのノリコさんとシモーヌ他たくさんの知人と再会。


6月18日金曜日 やや曇り

ダイアリー画像午後2時半頃やっとケレメニスが到着。
今までも彼との仕事で本番3日前ぐらいに現地パリに集合とか、マルセイユに集合し(~チュニジア・南アフリカツアー)とか、ある時はキプロス島(~レバノン・シリアツアー)、又ある時はマニラ(~ソウルツアー)に集合とか経験済みなので慣れてはいますけど、今回は3年振りの作品なのでちと心配。特に3人で踊るシーンは振付がややこしいのです。
案の定ビデオを見ても中々すぐには思い出せず悪戦苦闘する。
今回の趣旨はそれぞれのスタジオでカンパニーがリハーサルしているところを見せるというものなので、さほど完璧にしなくてもいいのではありますが、ある程度は動きの流れやコンセプトを見せなければ、我々の沽券に関わるのだ。そして今日は1500人(フランス全国のダンス関係者・テレビ局・市長さん・一般の人)もお客さんが入るそうなので・・・。
とりあえず7割ぐらい思い出す。後私とケレメニスのデュオと最後のトリオで完了だ。時間・体力切れ、明日へ持ち越し。
マリー(ケレのマネージャー)・ファビエンヌ(カタリス)・アンソフィー(カタリス)・アンジェラ(ブラジル人アーーティスト)・ラファエロ(ブラジル人アーティスト)・パトリス(ダンスAIXプロデューサー)・フランチェスカ(ナンシー国立ダンスセンタープロデューサー)・ヨシフミ・ディディエ(ダンサー)・クレア(笹川財団)・日本文化会館の皆さんとも再開。半分ぐらいの人が私がここに居る事を知らないで来たらしくて、驚いておりましたよー!ヨシフミさんとは今回が初のコンタクト、数年も前から名前だけは色々なダンサーから聞いておりましたが、お話したのは今日が始めて、自然体で素朴な中にも何か強いものを秘めているといった感じの好青年です。8年近くHerve Robbeのカンパニーで踊っている強者です。久し振りに頭の中と身体に心地よい疲労を感じる。ビンセントと、もうサンドイッチ(支給されるランチとディナー)は懲り懲りだとぶつくさ言いながらデリでフルーツとハムを買いホテルへ戻る。バナナを食した後シャワーを浴び、即寝る。


6月19日 土曜日 午前大雨 午後晴れ

ダイアリー画像午後3時半ケレのアパートメントへ鍵と部屋の使い方を教わる為に出向く。今回の滞在中のべ2泊ぐらい世話になる為。(以前も書いたのですが、ケレはマルセイユとパリにロフト付のアパートを購入しているのです)いいなーっと!5時頃CNDへと2人で向かう。
今日も1000人を越えるオーディエンスが、入れ代わり立ち代りスタジオを出入りする中、ケレとのデュオと最後のトリオを気恥ずかしげに(気恥ずかしいのは私とビンで、ケレは全く平気)思い出しする。スミコ・ファブリス・ファビエンヌ・アンジェラ・ラファエロ・ジェローム・ナタリー・カンイチ・ハルミ・バレリー・フレディ・クリスチャン、ブリゴー・他顔は知っているが名前が出てこないフランス人数名、他全然知らないフランス人いっぱい。ハルミさんは私がダンスを始めた当初にフロアーバーを教えて頂いていたバレエのマスターです{その頃(20年以上前)私ミュージカルに熱中しておりまして、中でもダンスのレッスンがいやでいやでいつも逃げておりました、ハルミさんには申し訳なかったと顔を見る度、反省しております}。去年のパリ公演も杏奈(現在東京在住中のすんごい私の妹分ダンサー)と見に来てくれておりました。カンイチ君はパリで活躍している現役ダンサーで、今年に入ってフランスでのダンス教員免許を取得したそうです。おめでとう。
とりあえず作品の最後まで振起し完了する。9時半を回ったところで最後のパフォーマンスを全編ノンストップで行う。踊り自体は荒くて作品としては見せられないかもしれませんが、流石にビンにしてもケレにしても百戦錬磨の現役ダンサーです。気迫・見せ方、尋常じゃないものを持っております。私もかなり彼らに感化され、40分近くある作品、中盤から異様に高揚していき、気分だけは3年前の舞台に舞い戻ったようでした。久し振りに踊っていて楽しかったなー。
最後はこのフランス上げてのオープンニングセレモニーの打上として、裏の川岸にてレーザービームと大音響付大花火大会が炸裂する。ビンとは再会を誓いここでお別れする。


6月20日 日曜日 晴れ時々曇り

ダイアリー画像午前10時頃ケレのアパートへスーツケースを保管してもらう為に出向く。
オーステルリッチ駅発・午後12時53分の列車でペリギューへと向かう。途中リモージュで乗り換え、午後18時20分ペリギュー到着。ペリギューはパリから位置するところ南西のボルドー方面にあります。8月公演の下見の為出向く。スミコさんにペリギューのフェスティバルのディレクターにこの旨を伝えてもらったところ、ホテルを特別に安く紹介してもらう。早速街中を散策する。田舎の日曜日なので9割がた休日でおました、4件ほど開いてる中のレストランを適当に選び、ラムステーキを食す。ここはフォアグラ発祥の地でフランス料理の老舗らしいのですが、多くの店が休みらしく明日へ楽しみを伸ばす事にする。


6月21日 月曜日 午前雨 午後晴れ

13時・徒歩にて次回我々が公演するオデッセイ劇場へ向かう。お昼休みの為14時にならないと関係者は帰って来ないらしいので、14時まで街をぶらつく。 休日同様お昼時なので店は8割方閉じておりました。開いている数少ないカフェで赤ワインをグラスで頂く。
14時・劇場マネージャーのイレンさんに劇場の中を見せてもらう。(他音響・照明・舞台さんとも顔合わせ)数箇所ある中で一番大きい劇場での公演みたいです。キャパ約860、
ステージ19m?13m、申し分ない広さですが難を言えば、天井が13mしかない事です。オブジェとして吊った簾がバー操作で飛ばないので、高松公演でやったように滑車を取り付けないとだめだという事です。その後契約の事で色々大変なミーティングを済ませ16時前に劇場を後にする。今日はたまたま街を上げてのミュージックフェスティバルが行われるらしく、旧市街のあらゆる広場で舞台を設置し、様々な音楽(シャンソン・ジャズ・ブラス・ポップ・ロック・ハードロック・打楽器・コンピューターグラフィック付音楽など)を21時~午前1時頃まで街を挙げて騒いでおり、どこにこんなにたくさんの人がいたのか昼間とは全く違うコウケイには驚かされました・とさ!(まるでアビニョンの演劇祭の様)


6月22日 火曜日 曇りのち晴れ

今日も14時過ぎに劇場へと足を運び、昨日メールを出した返事の確認をする。
VISAの件TAXの件などなどなどなど。ちょうどこの地区の芸術学校の発表会を大劇場で練習していたので少し覗かせてもらう。中学生ぐらいの年齢の子達で、ストリートダンスをしておりました、中々見せ方を心得ておりますよビックリです。フランスは以外にも世界でストリートダンスのレベルが高いらしいのです(日本のストリートダンサーから聞きました)。その後、フランスの観光地には必ずあるリトルストリートトレイン(汽車の形をした遊園地で走っていそうな時速20キロぐらいで走っている車、外からは丸見え)に乗ろうと勇んでいくも、な・なんと72人乗りの車に私たった1人。出発する瞬間止めようかなという思いが脳裏をよぎるが時既に遅し。行き交う通りの人々が間違いなく私を見て笑っておりました。もう覚悟を決めて最後部の席の真ん中でふんぞり返って手を振っておりました。(いわゆる罰ゲームの様なのりですね)30分間罰ゲームを楽しむ(ローマ時代の遺跡巡り)。何の罰やねん!
20時過ぎ、いよいよこの時がやって参りました。ホテルのフロントで美味しいレストランを紹介してもらい旧市街へと向かう。今回の第二の目的はうまいもん探し。 8月に皆が来た時探さなくていいように調べておく事が任務でありました(ムッシュー黒田の要請)。兎に角今日はカードを使ってでも本格的なものを食べようと意気込んでおりました。
コース22ユーロ・アペタイザーからしてやってしまいました。この地方特産のフォアグラです。5品目の中から選ぶのですが迷わず決めておりました。「どうだ」とばかりに出てきたそのうるわしく肌色に光る四角い塊、まるでロダンが彫った女性の肌の様な質感。ソースなど何も邪魔するものなどなく、周りにあしらえたイチジクとチェリーが絶妙なる味わいを彼女と共に醸し出しておりました。もうこれで十分満足していたところに、メインディッシュのホタテのステーキがやって参りましたよ。いいのかなー!「これでしばらくは食い収めだ」と自分を納得させ、歓喜の一人ディナーを心より楽しむ。(日本では絶対一人でフランス料理食べに行けないよなー、淋し過ぎて)。


6月23日 水曜日 曇り

日増しに寒く成って行っているような感じ。
午前中に劇場オフィースへ出向き最後の調整。無事終了後、14時23分ペリギューを後にする。ちなみに駅のレストランで食べたサラダにもでかいフォアグラが入っておりましたよーんと。18時59分時間通りにパリ到着。
メトロに乗りケレのアパートへと向かう。ケレはもうマルセイユに帰宅しており私一人。
一週間振りにジャパ食を食べに行く。(ちらしの並とアサヒビール)
パリの夜は寒かった。後半へと続く・・・。


ヤザキタケシ

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