contents

TourDiary -2004-

アローヘッドアメリカ公演(フィラデルフィア・ニューヨーク)全8回

1月17日土曜日 曇りところにより雪

ダイアリー画像関空出発まで順調、デトロイトでは足止めをくらい(松本、税関で別室へ連れて行かれる。テロの事で緊迫しているせいか、相当の数の人が呼ばれていた様です)。数十分後無事通過。「プンプン!」その為フライト1本遅らし約2時間半遅れてフィラデルフィアに到着。アンドリューと婚約者のエリザベスの出迎えを受ける。午後6時。
2日前より風邪ぎみの為、スーパーへ買出し後すぐに就寝。(午後10時)
滞在場所は一人に一軒ずつの1LDK・2LDKのアパートメントで、前回(2年前の日米交流レジデンシー)の最高級ホテル以上にGOODである。ちなみに、同じアパートメントで東京から同じフェスティバル(ダンスブーム)の「グループモーション」というカンパニーに振付・出演している能美さんと軽部さんと再開。(2000年のAPAP NY公演以来)


18日 日曜日 雨

14:00より劇場にて場当たりと新聞(フィラデルフィアウィークリー)の為の写真撮影16:00終了
4時より、前回の日米交流レジデンシープログラム(2002年3)でお世話になったロコさんと再開、彼女も今回はダンサーとして出演(ソロ)します。松本、佐藤はデイビッドと共にアメリカンフットボールのプレイオフに行く。フィラデルフィアイーグルスは関西で言う阪神タイガースのようなものらしい。私は風邪の為残念断念ですねん。
ヘッドロングダンスシアター(アンドリュー・デビッド・エイミー・クリスティー・ニコール)計5名


19日 月曜日 晴れ

12時よりリハーサル(日本での反省から数ヶ所変更)インプロと最後のシーン。
15時まで、クリスティーの車で市内の中心部で降ろしてもらう。一人でタワーレコードなどふらつき、焼き飯をテイクアウトして家路に着く。まだ風邪気味。


20日 火曜日 晴れ

15:00~18:00までリハーサル
どうも地球と同じ軌道で移動するフライト(東回り)はいつもの事ながら時差ぼけがなかなか抜けません。今日も一回目は6時ごろ目が醒め、夜の8時ごろにはうつらうつらとしてきます。


21日 水曜日 晴れ 本番初日

12:30会場入り 場当たりと中抜きのなぞるような通し 20時開演
フェスティバルなのでもう一つの「グループモーション」というモダンダンスカンパニーと同時上演。第1部が能美さん振付作品 約30分程の作品。
休憩を挟み第2部が「アローヘッド」。約75分
初日レセプションありの公演で通常よりチケットの値段も割高であるにも関わらず、客の入りは満席(キャパ約300)。
「なんでそこまで受けるかな」とやってて突っ込みたくなるほどストレートに反応が返って来る。作品の中で2回ある「振付シーン」共、終ると同時に拍手と歓声が湧き起こる。反応してもおかしくない所は間違いなく反応あり。勿論ダンサー達のテンションも上がり調子であった。まあやれる事はやったかなと。レセプションでの客の反応もすこぶる良いみたいであった。どうゆう風に作ったか、どうまとめたのか、とにかく2つの異なるカンパニーが深くかみ合っていた印象を持つ人が多くいたようである。個人的に言われる事は「ユーアーソーファニー」・・・。後6回!気を引き締めてかかる所存であります。


22日 木曜日 晴れ

11時過ぎ、3人でデビッドに車でピックアップしてもらい、クリスティーの働くダイナーへランチを食べに行く、その後ニコールと合流してサウスストリート周辺を案内してもらう。
途中から一人別行動。タワーレコードへ行きCD5枚購入。
※アメリカのダンサーや役者達は日本と同じでそれぞれにパートタイムで働きながら舞台をしている人が大半で、ツアーが組めるような限られた大きなカンパニーに所属していない限りステージだけでは食べて行けないみたいです。ヘッドロングの幹部の3人はなんとか助成金とかプロデュースと大学や高校での指導で食って行っているみたいですが。その点ではヨーロッパのダンサー達はやっぱり恵まれてるかな・・・

pm8:00 同じフェスティバル「ダンスブーム」の出演団体、メラニー・シュツアートとチャイニーズオペラを観賞。前者は4人のパフォーマーそれぞれが個性的でプロフェッショナルな存在感を漂わせているも、ほとんどがセリフでしめられておりダンスの見せ場はなく、あまり興味を持てなかった。後者はいわゆる「京劇」の抜粋であった。主役の王様と女王様は発声も所作もしっかりしているものの他の出演者が素人っぽいのがたまに傷?やはり本場北京から来たものでなく、フィラデルフィアに在住の中国人が練習して演じているという風なものに見えてしまった。


23日 金曜日 晴れ

11:30~15:00までリハーサル
その後アンドリュー宅でお茶
pm8:00より、「ダンスブーム」ロコ・カワイ、d,Sabela grimes 、Charles O Andersonを観賞。ロコさんは以前レジデンシーで通訳として付いていてくれた人で、ユニークで遊び感覚もありそれでいてまじめである人という印象であったが、作品も独特でロコさんならではのユニークで好感の持てるものであった。日舞を取り入れたコンテンポラリーダンスで、へたに日舞の真似事をするのでなく、自分の動きとして昇華されているのでいやみのないものである。2番目(ソロ)。コンテンポラリーヒップホップである。動きは見ていて面白いが、コンセプトがあるように創っていてそれが見えてこないので衣装や小道具があるだけになってしまっていたような気がする。3番目はコンテンポラリーアフリカンとでもいいましょうか、生のドラム演奏に乗り7人の洗練された黒人の若いダンサーが踊りまくるものである。それぞれダンサーはテクニックもあり、舞台慣れもし良い存在感を出しているのであるが、振付のせいなのかダンサーの若さのせいなのか、粗雑さと美しさが中途半端に見えてきて、最後に昇華する事は出来なかった。


24日 土曜日 雪のち曇り

14:00 「ダンスブーム」カンパニーダンスフュージョン、SUBCIRCLE観賞。
前者はモダンダンス創世記の時代にこれが新しいダンスだと主張して創っている様な古臭いイメージのものであった。後者、やっと巡り会えました。構成、演出、美術、ダンサーすぐれもの。女性2人・映像・沢山の壊れた椅子・旅行鞄などバランス良く構成。特に印象に残ったのは椅子を使った舞台構成と色!赤い衣装とシルバーのセミロングの髪、光るグリーンの衣装と黒い長い髪、ホリゾントの赤や青とシンクロした時、素晴らしく美しい世界が現れました。動きはコンタクトインプロで創られた動きであろうと思われるものであまり新鮮ではなかったが、それを気にさせないぐらいの舞台構成がしっかり創られていた。曲然り。


25日 日曜日 曇り

日本では考えられない悠悠自適な日中を過ごし、夜は能美さん、軽部さん、松本、佐藤と飲み会。ワイワイと深夜1時過ぎ頃まで楽しむ。


26日 月曜日 雪(サラサラの美しいパウダースノー)

11:30から14:30まで今夜行われる「ラストマンデーパフォーマンス」の為のリハーサル。
アローだけのシーンも組んでくれた為「ブルータイム」の断片もリハーサル。
20:00 「Plays and Players」という場所。1階が劇場(キャパ100ぐらい)3階がバーのあるフリースペース。そのフリースペースで開催。
オーダーは1・アロー、2・ミュージシャン(弾き語り)3・アローヘッド、4・ビデオ(ニコール監督の京都でのアローヘッドのリハーサルや暮らしの風景)5・アローヘッド(インプロジャム)6・女性ヂュオ(シーハー)
そもそもこの企画はヘッドロングが公演の為のプレゼンとして企画したものである。(入場料5ドル)60~80人ぐらい。その後アンドリュー宅で2次会。


27日 火曜日 雪

12時頃からぼけぼけと目を覚ましボーとする。
4時頃からサウスストリート近辺をさすらう。途中ニコール夫妻と偶然出会い映画の情報を聞き、映画を見に行く(ティム・バートンの新作「ビッグフィシュ」)まあまあ楽しめました。(言っている事はあまりはっきりとは理解出来ませんが、彼の映画はビジュアル的に楽しめるシーンがふんだんに盛り込まれている為)
趣味は何かと尋ねられると普通に答える時は映画鑑賞であるという程、暇が少しでも出来たら映画館へと足を運ぶ私。まだ字幕もろくに読めない小さい頃から洋画に連れて行かれ、高校ぐらいからは一人で映画に行く事が普通であった為、映画館の中にいると落ち着くのである。(一種のストレス解消法になっているかも)勿論私にとって映画から受けるアイディアなど影響は絶大であります。


28日 水曜日 晴れ 本番2回目

初日の事は一切忘れ去り初心で望む。
反応は初日以上のものとなりました。作品の最後で明かりがフェードアウトしかかると共に観客の「ウオー」という声と拍手が聞こえてくる、これってコンサート?って思えるぐらい観客の乗りは最高でした。アフタートーク有り(アンドリュ-・エイミー・ディビット・能美・グループモーション代表・私・司会のアリアニ・通訳のとし)計8名 「創作するにあたり文化の違いを感じたかどうか」「具体的にどういう風に創作したか」他
この時詳しく述べてはいませんが、私が思っている事はこうです。最初はお互いに様子を探り合ったりして、お互いをぬるく認め合おうとする空気が流れていましたが、核心に迫るに従ってそんな事にかまってはいられない状態になって来た。その時に感じた事は人種が違うという事ではなく、当たり前の事かも知れませんがそれぞれが持つ個性が大事であるという事です。それぞれが無理せず素直に自分である事を認め個性を主張する事で見えて来る出現するものがある。という事です。とにかく彼らのアイディア・イメージ(それを具体的に形にするスキル)・人への接しかたなど私が学ぶべき事は山程ありました。


29日  木曜日 晴れ

今日も一人で映画に足を運ぶ、「イン・アメリカ」ままならない日々のリアルな生活をハードに描きながらも、心温まる作品に作り上げている監督の力量を感じた、好きな作品である。 夜ニコール宅にてピザパーティー。生地から創る本格的なもので最高に美味であった。イタリアンストリートの中。本場のピザ(茄子・マッシュルーム・トマト)。これから外で食べるピザが偽もんと思えるでしょう。嬉しいけど困ったもんだ。


30日 金曜日 晴れ

今日もついでに映画「ロスト・イン・トランスレーション」まさに我々が舞台でやっているディスコミュニケーションのテーマに相応しいもので、笑える映画でした。ビル・マーレー主演で、東京にCM撮影にやって来て日本人とのやりとりに四苦八苦しながら、そこで出会ったアメリカ人の若妻とプチプラトニック恋愛するというものである。笑えて楽しい気分になるけれども以前見た「バージン・スーサイド」の様に重いテーマを軽く軽妙に撮りながらも核心をつくところは鋭くえぐる様に撮っていたソフィア・コッポラの作品とは思えないハリウッド的な映画でした。その後5時に並ぶと53ドルのチケットが10ドルで買えるというので5時15分頃行くと時すでに遅し、30人ぐらい並んでおり通常の値段で「マーク・モリス」のチケットを購入。19:30開演。動きと発想はモダンバレエ、彼の売りである音楽の様に振付ける作風は一定しており、ある意味なかなか出来ない凄い事である。使用音楽が生の現代音楽風なのでイメージも固定されるし、現代音楽が好きで好きでたまらない人ではないので(私)、その音に合わしている動きを見ていても飽きてしまうところが正直ありました。後半にマークのソロがありましたが驚いたのは彼の容姿、2年前より遥かに肥えていて腹の中に何か仕込んで最後に何か出すのかと期待さす程に出ておりました。さらに驚くべきは、その身体で敏捷に飛んだり跳ねたりキープしたり回ったりあるレベルを超えた所でやっているのです。お見逸れ致しました。

彼が天才だと言われる所以は、誰に何を言われようが自分が正しいと思う事を、確信を持ちこだわりを持ちやり切ってしまうという所にあるのかも知れません。私なんか全然ダメで人がどう思うかとかが気になってそこまで出来ないっす。がんばりまっす。


31日 土曜日 晴れ 本番3回目

本番前にヘッドロングをサポートしてくれている人達を招待したミニパーティーを劇場近くのレストランで開催。主催の(アンドリュー・ディビッド・エイミー・私)の4人参加。なんで本番前に?私は数名と挨拶を交わし本番1時間前になったところで先に抜けて劇場へ戻る。
本番はといいますと。ちょっとアメリカ人大丈夫?と思わすほどの大受け。いつもは半分ぐらいしか入らない「ダンスブーム」の客席、今日はソールドアウトの満員御礼!おまけにスタンディングオベーション!「ほんと大丈夫!」とこちらが冷静になってしまう程の公演となりました。その後ディビッド宅にてパーティー。とにかく何かあるとすぐに人が集まり楽しい夜を分かち合う。羨ましい限りである。彼らの回りにはアーティストが多く中でも特にミュージシャンが多く{ニコールとエイミーの旦那もミュージシャン(共にCDも出している)}でこの時集まった中にもプロのミュージシャンが数名おりました。オリジナルレーベルを多く持つフィラデルフィアという土地柄のせいでしょうか


2月1日 日曜日 晴れ

今日はクリスティー宅でお食事会。3階立ての1件屋。(ニコール・エイミーも同じ)そういえばこの3人は皆既婚者である。


2月2日 月曜日 晴れ

映画「ジャパニーズストーリー」オーストラリアへ視察と観光を兼ねてきた社長の息子(妻子持ち)と彼をガイドする女性とのはかなくもせつない恋愛物語。厳しくそして美しい自然をバックに、そしてキャラクターも最初はハードであるのだけれども展開が違和感のある速さで進むのであまり感情移入出来なかった。


2月3日 火曜日 曇りのち雨

朝8:30クリスティーの運転する車でディクソンカレッジのある街まで移動。(約2時間強)1日先に行っていたデビッドが10:30~12:00・私13:30~14:45・エイミー15:00~16:15クラスを受持つ。私が受持ったクラスは今日がまだ3回目ぐらいの初心者クラスで、口で説明する事も出来なので、全ての動きをクオリティーと共に見せなければいけない状況であった為身体的には疲労こんぱい。でも皆真剣にまじめに緊張して取り組んでくれました。
私はコンテンポラリーダンステクニックを指導。エイミーはインプロビゼーションを指導。
午後からもう一度、作品の手直し。特に私がアメリカ人を振付けるシーンのアメリカ人同志コミュニケーションのとり方。(デビット&エイミー)リトルファイト。1年に1回はあるらしい。
大学が持つゲストハウス(8部屋)で一泊


2月4日 水曜日 晴れ

17:00からパネルディスカッション(出演者全員)
20:00から本番 1部はアンドリュー・デビッド・エイミー指導振付けの生徒作品(約15分)
高校の卒業ダンスパーティーのシテュエーションで、彼ららしくコミカルに創られておりました。(曲:映画「トップガン」のテーマ曲・「アバ」ダンシングクイーン・大江光・ハードロック)そして生徒達も芸達者で見ていて楽しくなり元気が出てくるものでした。
5分休憩後「アローヘッド」出演者も観客ものりのり、いつもにも増して盛り上がりました。次の日が公演なのでその夜遅くにフィラデルフィアへと向かう。(デビッド・クリスティー・健大郎)は次の日の朝出発をチョイス。


2月5日 木曜日 晴れ 本番4回目

11頃起床 14:30劇場でフォトコール16:00頃まで。18:00まで各自休憩
20:00より「ダンスブーム」公演
連日の疲れのせいかダンサー達、どこかちぐはぐしていつもの様にはじけられなかった様である。私も始まってすぐに「最後までテンション持つかな?」とか余計な感情が出てきてあまり集中する事が出来なかった様に思います。それでも作品がしっかり構成され、状況悪くても悪いなりにそれぞれがやるべき事をやっているので、観客の反応と歓声が大きいのは変りありませんでした。「ほっ!」 後レストランへ、そこでルーマニアのブカレストから来ているダンサー兼プロデューサーのCOSMINさんをデビッドから紹介してもらう。
なんと彼は私と松本がフランスのエクサンプロバンスでミシェル・ケレメニスのカンパニーで踊っていたのを見ていたそうです。やはりダンス世界は狭い、どこかで繋がっているのですね。


2月6日 金曜日 雨

朝10:00 私の部屋でアンドリューと11日に予定している高校でのWSとパフォーマンスについてミーティング。その後雨も止みそうにないし、連日の疲れもあるし部屋の中で読書とTV映画三昧。


2月7日 土曜日 晴れ 本番5回目

始めてのマチネ14:00開演
これがフィラデルフィア最後の公演だというのに初のトラブル発生。
いつも公演後に衣装を劇場の衣装担当に洗濯してもらい管理してもらっているのですが、今日に限って、クリスティーの衣装が紛失しているのが判明。開演寸前まで劇場側の人と皆で探すも徒労に終り、違う衣装を着て本番に臨む。その為同じ衣装を着ていた松本もいつものかわいいドレスではなくクリスティーに合わしてパンツとレオタードという事になる。やってる本人や我々も少し違和感を持ちながらも最後までテンションをキープしてやりきる。最初のうち観客も少し違和感を持ったような空気が流れてましたが、シーンが進むに従いそれもどこかに消えて行き、いつものようにスタンディングオベーションとなりました。良かった良かった。(こういうトラブルは数多い舞台経験の中でも始めてでした)


2月8日 日曜日 晴れ

朝11:15分頃我々のアパート移動の為、アンドリューが車で参上。ヘッドロングの稽古場の上が3階立てのアパートになっており、住んでいるローリン(アメリカンチャンニーズ)もパフォーマーで彼らの友人である為1週間だけ部屋を空けて貰う事になったのです。以前までの所は、劇場側が出演者に提供していて「ダンスブーム」のフェステイバルも終ったので、我々は出て行かなければならないからです。12:00からコスミン(ブカレストのダンサー兼プロデューサー)のWSを受ける。19~20丁目ウォールナッツSTの北へ1ブロックのダンスセンター。9名の振付師同志の情報交換。それぞれが自分の経歴や創作方法やビデオを見せてのトークであった。12~18まで。長いようで短い時間であった。その後我らの新しいアパートメントでローリンが食事を作りパーティー。


2月9日 月曜日 晴れ

朝クリスティーのダイナーで食事を取り、午後12時よりブルータイムのリハーサル。
14時まで。夜4丁目サウスストリートのレストランで食事。


2月10日 火曜日 晴れ

12:00~16:00までアローのメンバーだけで「ブルータイム」のリハーサル。
19時よりエイミー宅でディナーパーティー(ベジバーガー)、アローヘッド勢揃い。
12時頃アンドリューと私はすみやかに帰路につく。


2月11日 水曜日 晴れ

11:00アンドリューの御迎えでジャパンニーズ3人、ローレンスハイスクールへ向かう。
車で約50分。アンドリューの母校でもあり、仕事場でもある。生徒が作った演劇(2作品・合わせて約40分)の後に「ブルータイム」を上演。観客は勿論生徒達、その他にフィラデルフィアからニコールとクリスティーが応援に駆け付けてくれる。校内には生徒達の寄宿舎もあり、音楽専用の劇場や芝居・ダンスの出来る立派な劇場があるカレッジのように大きな高校であった。まるでアニマルハウスかアメリカングラフィーティーかグリースの世界であった。
作品も心なしか慣れてきた分、パリで上演した時より良い感触であったと思われる。押さえ所、見せ所など演者が理解出来て来たからでしょう。(アンドリューも驚きのスタンディングオベーション)単なる乗りの様な気もしないでもないですがノ。次は明日からのニューヨーク公演に集中するのみ。


2月12日 木曜日 晴れ

朝10時、アンドリューのお迎えでニューヨークへ車で向かう。
約2時間後ジャパンソサエティー到着 チーフディレクターに昇進した塩谷さん、スタッフの宮井さん、2年前通訳で付いてくれていて今正社員となったあやちゃん、お初の竹内さん、照明のアリソンと対面。皆さんお変わりなく良かった良かった。
14:00頃からボチボチとダンサー達集まりだし場当たりを始める。16:00軽くゲネ。その後ニューヨークタイムズの為のフォトコール。
19:30本番 客の入りは思ったより少なく6割程度でした。会場の空気も寒く感じ客席が遠くに感じられた・・・「やっ!やばい」後半ぐらいからやっと温まってきて最後にはいつもの拍手。やれやれノ。来る前まで、デビッドはこう言っておりました。「ヘッドロングがNYで公演する時は5回やれば5回とも満席になるぐらいファンがいるから大丈夫だー」と少し油断したかな


2月13日 金曜日 晴れ

本番前にアローとヘッドロングのお互いにエールを送る意味で、アローは松本・佐藤が普段暖めていた、彼ら一人一人の物まねを次々と口三味線に乗って3人同時にやって行く余興パフォーマンスを送る。彼らは東京の見本市でやったという「スインギンギン」という女性3人のインプロ作品を送る。兎にも角にも12月から共に家族の様に創作から公演ツアーと2ヶ月近くも一緒にいた最後の公演である。皆それぞれに思い入れがある様子で、やる前から涙ぐんだりするものもおりました。お客さんも今日は多く、昨夜と違いのっけから面白い様に反応が返って来て熱い公演となりました。(そのせいかちょっと力入れすぎ、久し振りにどっと汗をかく)最後の公演に相応しい暖かく客との一体感を感じられる良い公演となりました。最後アローヘッド円陣をくみ。お互いにねぎらいと感謝と再会を誓って泣く・ノレセプションあり。


2月14日 土曜日 晴れ

日本へのお土産を買ったりぐずぐずしたり、夜はam2:30頃までジョシアの家でダンスパーティ-。


2月14日 日曜日 晴れ

朝6:30 わざわざ朝早くからクリスティーが車で空港まで送ってくれる。
サンキュークリスティー・ヘッドロング・フィラデルフィア。
以前(何年か前のヨーロッパツアー日記)も同じ様な事を書いたかも知れませんが、やっぱり感じる事は(ケンタロウも言っておりましたが)彼らの人に対する思いやりや暖かみを特に感じると言う事です。そしてそれが私達の身体にいやみなく自然に「ジーン」と染み込んで来る事です。以前は我々日本人にもあった、人を思いやる心とか気使いなど今は遠い昔話のようになってしまいましたが、確実に我々の中にもあるはずなのですが、彼らのように純粋に素直に自然にふるまえない何かがあります。なんだろう?

とにかく嘘偽り同情でなく本当に評判の良い作品となりました。私も客としていろんな作品をいろんな会場で見てきましたが、こんなに笑いが多く拍手の多い公演は珍しいと言えるかもしれません。と言う訳できっと再演が出来る事と信じております。彼らもまた一緒にやる事を願っております、このプロジェクトが次に繋がる事とそれぞれがこれを機にポジティブに前に進める事を願いこれで今回の日記を終えたいと思います。
次は私ソロでの参加企画「ソウルインターナショナルインプロビゼーションフェスティバル」でお会いしましょう。ではさようなら。         

ヤザキタケシ

News