contents

TourDiary -2004-

アローダンスコミュニケーション・エクサンプロバンスツアー(南仏)

12月4日(土曜)ダイアリー画像

毎度の如く早起きしなければならないプレッシャーから寝付かれず結局2時間の睡眠後、早朝5:30迎えのタクシー到着。
夜明け前の暗闇の中、ブルータイムで使用する簾とスーツケースとリュックをシャトルタクシーに詰め込みいざ出発。(すでにダンサー松本(メグ)・ダンサー佐藤(ケン)は乗り込んでいる)

7:30関空着。今回がペリギューに続き2回目の照明・みどりと今回が海外初めてのハマチャンこと音響・浜田さん、2人とも年若き乙女(一般的には違うという声が聞こえてきそうですが、私にとっては年若きです)がいつものオキさん・クロさん熟年コンビの代役として登場。すでに2人とも到着。

関空~(約2時間)ソウル(約2時間待ち)ソウル~(約11時間30分)パリ(約4時間待ち)~(約1時間)マルセイユ~(約40分)エクサンプロバンス、のべおおよそ21時間かけてエクサンプロバンス到着。ながっ!でも夏のペリギューよりまだマシである。今日たまたまミッシェル・ケレメニスの公演の打上がマルセイユで行われるという事でミッシェルのマネージャーのマリーが空港で我らを出迎え、知らなかった私はサプライズ。ひとまず皆でプロバンスの宿へ向かい、そこから私と松本は今回のダンスフェスのプロデューサー・パトリス(マルセイユ在住)の運転する車でとんぼ返りしマルセイユのパーティー会場へサプライズゲストとして参加。(セブリン・クリスチョン・2ナタリー・ミッシェル)と再会。

深夜2時ごろプロバンスのホテルへ到着。


12月5日(日曜)晴れダイアリー画像

日曜なので劇場も事務所も休みの為、それと移動の疲れ癒しの為OFF日。
皆十分飛行機の中で睡眠をとっていた分、すこぶる元気。クリスマスの露店が立ち並ぶミラボー通りを今日しかないOFF日を利用して買い物(お土産)をする。
午後、パリから来る照明と通訳を兼ねた強力な助っ人「オリボー」を出迎えに駅へ行く。(彼女とは夏のペリギュー公演で再会し、「又いつか一緒にねー!」と言っていたのである)。ちょっとしたすれ違いがありましたが、無事再会!皆で一緒にランチを食べに行く。
その後、セザンヌの絵で有名なビクトール山へ、ビクトール観光マイクロバスに乗り込み観光に出かける。1本の木もない白い岩山(まるで白いグランドキャニオン)板に絵を書いて縁取りしたような現実味のない物体(張りぼて)が、緑の山を抜けたところに忽然と現れそびえ立っている。荒々しいのだけど繊細で美しい不思議な山である。こういう時間・場所を堪能出来るのも、海外ツアーの楽しみと醍醐味の一つである。(勿論公演の為のミーティングもしっかり行う)


12月6日(月曜)晴れ

さあ今日からが大変だー!気を引き締めてかからねば。
朝8:30 迎えの車が到着。皆で仕込みをする為、初日が行われる劇場へ向かう。約25分で到着。出来うる限りの仕込みとフォーカスを全速力で行う。思っていた以上にこちらのスタッフが協力的で順調に仕事がはかどる。午後からテクニカルディレクター・ジャンさんのガイドでオリボー・ハマチャン・ヤザキの3人、3日目と4日目の劇場を下見してあたりをつける為に抜ける。残ったミドリ・メグ・ケンでフォーカスなど仕事を進める。一つ目の劇場、車で約30分。二つ目の劇場、そこから約40分。 夏ならひまわり畑、ラベンダー畑を楽しむ最高のプロバンス地方でのドライブだったでしょう、でも今は冬、まっそれなりに。順調に下見を終え初日の劇場へ戻る。照明シューティングのきりの良い所で切り上げ明日に繋げる。


12月7日(火曜)曇り時々雨 本番初日     Bouc-Bel-Air市

AM8:30 オリボー・ミドリ・ハマチャン・ヤザキの4人で2日目の劇場へあたりをつける為下見に行く。今回のツアーは4日連続、4つの別々の劇場で公演を行う大変過酷なツアーなのでこういう風に下見とあたりをつける手回しをしているのです。午後2時ある程度の準備を済まし初日の劇場へ戻る。15分後きっかけの確認し、一通り最後まで通し、16:15からゲネプロ開始する。「スペースX」終了後、夕方のTVのニュースで放映するということで、マルセイユのTV局からインタビューを受ける。20分後「ブルータイム」開始。駄目だしをし本番への準備開始。20:30 本番開始。ストレートに反応が返ってくる、ライブ感を肌でびんびん感じながら順調に進行する。ダンスしている気持ちは乗り乗りなのであるが身体は重く不安定でした。ここはひとまず過密スケジュールと時差ぼけのせいにしておきましょう。しかし観客の反応はエクセレントでありました。朦朧とした身体と頭を引きずりアフタートークへと突入。オリボー通訳で順調に進行する。(略歴・制作方法・ダンスへの動機・日本のダンス事情・それぞれのダンサーとの関係・京都に関してなどなど)質疑応答。いつまでもやまりそうもないので無理やり途中で切る、時間ももうすでにPM11:00過ぎである。       


12月8日(水曜)晴れ 本番2日目        Lambesc市ダイアリー画像

もうすでに1週間以上が過ぎ去ったような気がする。
例によってスタッフは朝入り、ダンサーは午後から。
今日の劇場は4つの中でも一番大きく、テクニカル的にも色々融通がきき、ダンサー的にも余裕をもって動けるのでやりやすい劇場でした。観客の反応は暖かく力強い拍手をくださるのだが、「タケシの頭の中では、これはなかばお決まりなのかなという気持ちがふとよぎるのであった」


12月9日(木曜)晴れ 本番3日目        Rousset市

車で約40分、ビクトール山を横目に、もし今がまさに夏ならこれぞプロバンス地方といえる絵葉書の中の様な風景を抜けて劇場のある町へと向かう。
本番一時間前 こちらダンスエックスの企画で練習風景を観客に見せるという30分のイベント有り。ちなみに私達の前に來仏して公演したサラさんの時は人が来ないのでキャンセルになったような企画です。「だってとんだ田舎ですもの」。キャンセルになることを祈っているうちに10人弱来る。本番の為の場当たりを兼ねたパートパートのリハーサルを行う。本番直前に本番の為のリハーサルを観客に見せるという感覚は初めてなので、面白みを出したり、いやここで出してしまうともったいないという思いなどが入り混じり、どうにもやりにくいイベントでありました。 
20:30本番 狭くても奥行きのある舞台だったので作品の持つ面白みは出たような気がする。終了後、初めてフランス版幕の内弁当を食す。


12月10日(金曜)晴れ 本番最終日   Venelles市

車で飛ばして約15分強の町。
am10:00~12:00 町のダンススタジオを借りてのワークショップ
昨年マルセイユでワークショップを受けてくれていた2名、昨日の公演見に来てくれていた人、又今日の公演を見に来てくれる予定の人など、今回はある程度ダンサーとして活動している人に対してのワークショップである。(8名)身体の繊細なイメージと動きを兼ねたストレッチ。後半は作品「ブルータイム」のイメージに近いもので2人組みでの触れ合わないコンタクトインプロバイゼーション。2時間で終了。「ホッ」日本発祥の舞踏でもなく西洋からダンスを学んだ私としては、いつもいわゆるダンスの本場であるヨーロッパなりアメリカでプロを相手にワークショップをする前には、かなりプレッシャーを感じるのです。「ホッ」次は本番「ハッ!!」ダイアリー画像

20:30 本番 今日の舞台は横長く縦に狭いので少々難あり。特にブルータイムは奥からゆっくり歩いてくるところがかなり重要なポイントになっているので。といってもその場所でベストな方法を見つけて修正する(場当たり)のが世界の小都市めぐりツアーの宿命でもあるのです。マルセイユからベロニック(いつもツアー日誌に書いてある人物、京都で毎年行われている「京都の暑い夏ワークショップ」の大人気講師)が教え子何人か引き連れて来てくれる。その中で日本人のキョウコさんを紹介される。その後事務所のダイニングルームで打上を兼ねた夕食会関係者皆参加。

来る直前まで、いや来てからも初日を迎えるまで、テクニカルリハーサルを経て本番を滞りなくやれるのか不安でいっぱいでしたが、今回の為に4ヶ所すべて共についてくれる現地のスタッフチームをフェス側から特別に付けてくれました。それも気さくな良い人ばかりだったので思った以上に楽しく良い舞台が出来たように思います。スタッフのジャン・エリック・マリオンには感謝感激です。

今回12月の「ダンスエックス」(国際ダンスフェスティバルの名称)はデンマーク在住のベネズエラ人のダンサー・Sara Gebran と日本から私の2グループだけの小規模フェスで、プロバンス地方の地方都市へ「世界にはこういうダンスもあるんだよ」という云わばコンテンポラリーダンスの裾野を広げるべく紹介する為の一つの交流の場としての企画でありました。日程にもっと余裕があればもっと楽しめたのではありますが、忙しい中、それぞれ楽しみを見出し、作品のクオリティーも落とさずよくやってくれました。皆にメルシーボクです。


12月11日(土曜)晴れ 移動日

AM5:00 ミドリ・ハマチャン 明日ある日本での仕事の為、即帰国。せめて1日でもOFF出来れば良かったのに。ホント今回は良くやってくれました。後半は安心して舞台に臨む事が出来ました本当にありがとう!!
AM11:00 TGVでパリに帰るオリボーを残し、メグ・ケン・ヤザキはマルセイユからパリへ飛行機移動。今回はオリボーなくしては考えられないツアーでした、テクニカルな仕事だけでなく通訳からマネージャーの様にスケジュール調整みたいなことまでしてくれて、そしてなにより皆を安心させてくれて本当にありがとうオリボー・ブラボー・オリコー!
パリ北駅にてケンとお別れ。仕込み・本番とハードワークにも関わらず、文句も言わず楽しく良く頑張ってくれました、そしてスタッフへの気遣いなど忘れないデリケートなお兄さん。本当にメルシーボクです!
メグ・ヤザは次のパリでのプロジェクトの為年末までパリ滞在。ひとまずは5日間だけモンマルトルのフラットへ向かう。(ここは今回コラボレートするブラジル人アーティスト・アンジェラ、ラファエロのフラットである、今彼らはソウルのエキシビジョンに参加中でお留守中)
パリはプロバンスとは別の国であります「寒ぶ!」

News