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TourDiary -2003-

カンパニーケレメニス、マニラ・ソウルダンスツアー

 

6月7日

ダイアリー画像am6:30分の迎えのタクシーに乗り関空へ、10:45のマニラ行きタイ航空に松本と共に乗り込み順調に4時間でマニラに到着。1時間の時差がある為、ただ今の時間13:30。関空でもマニラでもマスク姿の人は数えるぐらいしかいなかったのには少々拍子抜けであったが、入国の際今まで見たこともない体温測定機でしっかり検査される。(おでこにシールのようなものをあてて、色が変わるというもの)1時間かけて税関を通り抜けフランス大使館勤務のアンゲールに出迎えられホテルへ向かう。日中は真夏の日差しとアジア特有のムーンとした湿り気のある淀んだ空気 、でも私にもかろうじてアジアのDNAが残っているせいか身体は喜んでいる様にうずうずしてくる。早速荷物を置いて町に繰り出す。AYALAセンターへ、そこは京都ではお目に掛かれない巨大ショッピングセンター、梅田地下街全部ひっくるめた規模?ちょっと言い過ぎ?でもそれぐらいのイメージ。マニラの裏の顔は後々に・・・ホテルに戻るとタイムリーにも我らがファミリー(ケレメニスカンパニーの面々にロビーで出会う)。中東公演以来1年振りの再会である。ちなみに四畳半程あるバスルーム付き超豪華ホテルの部屋にエチエン(音響担当)と同部屋。


8日

寝つきも良くすっきりのお目覚め。9:00に超豪華な朝食(すし・キッシュ・ポテト・ハム・ソーセージ数種類・オーダー出来る卵料理・ヨーグルト・ジュース数種類・エトセトラエトセトラ)11時にホテルのプールへ行ってひと泳ぎ、ほとんど独占状態でしっかり泳ぐ(ちょっとしたリゾート気分)。12時カンパニーの皆揃って郊外へ観光(ただしクリスチョンは今だ到着せず)。エアコンが付いているのが売りのタクシー・クーラーの効かない電車・ハエだらけの屋台の食事・すしずめの乗合タクシー・地元の人が行く巨大日常品市場などなど楽しむ。20:30ロビーで待ち合わせし、クリスチョンも加わり皆で夕食に出る。フランス人は個人主義とか言われますが、こここのカンパニーの面々に関しては、いつも誰かと一緒にいておしゃべりをしていたい人ばかりだし、いろんな意味合いで待つ事がしっかり出来るし、今の日本人よりもとても義理堅いと思われる。ブルーマリーン(かじき)のステーキを食す。セボン9日11時にロビーに集合して、車でステップスダンススタジオへ行きリハーサル。12:00ー17:00(フランス側も我らもビデオでしっかり思い出して来ていたので、すこぶる順調にリハーサルが進む)後は気持が入った時の「間」の感覚がお互いに同調出来るかどうかである(ダンサー全員出ずっぱりの約1時間の作品)。とりあえず今日は振りの確認と流れの確認をして終了。その後もまたまた皆と連れ立ってショッピングモールへ。夜はシーフードカリカリ(野菜とシーフードを煮込んだブイヤベースの様なもの)、クリスチョンの誕生日をかねたビッグディナーであった。その後もホテルのライブハウスで他のデリケートなお客さんにも目もくれず夜中の1時ごろまで踊りまくる。(リハで疲れているはずなのに・・・カンパニーマネージャーのマリーの勢いに触発され、皆爆発)


10日

朝食を取った後、10:30からプールでひと泳ぎ(セブリン・マリー)12:00ー16:00までリハーサル、まずフランス側だけで前半を通す。改めてフランス側だけの動きを見るのは初めてで。まさにバニョレで賞を取ったケレメニスの本領発揮の振付。3人のコンビネーションは複雑且つクリアー且つ絶妙である。我々は後回しになって少々緊張気味になりながらも前半の最後までなんとか辿り着き、その後合流して5人で最後まで突入。なんせ床が硬いため、これ以上のリハーサルは身体によくない理由で終了。その後17:30から30分エチエンとプールへ(筋肉の為に)。20:30カンパニーディレクターのマリー・ラガンスさん到着。タイ料理、一番辛くないイエローカリーと焼飯を食す。


11日

本番当日 午後からホテルのパーティールームでウォームアップ。17:00ぐらいからテクニカルリハーサルをしてランスルーに入る予定が、スタッフの進行が超スローテンポなので、カーテンを使ってのランスルーが一度も出来ずに本番に突入。注(この作品の流れを簡単に説明しますと、前半30分はフランス側と日本側とで舞台を半分ずつ分ける。そして舞台の真ん中をカーテンで仕切った状態で、両サイドに入ったお客さんに片一方だけ見せ、後半真ん中のカーテンが開かれ合流して後30分踊るという流れの作品である)。そして今回の公演場所は何を隠そう我らが泊まっているマンダリンオリエンタルホテルのパーティールームで行われるのである。従ってホテルの運営上当日にしかステージの仕込みが出来なくて遅れたようです。まっ!チュニジア・シリア・レバノン・南アフリカなどでやった時も何かしらハプニングは付き物でしたし、問題なく全てが順調に行くほうが少ないですね。踊っている最中に照明が3回消えたり、サウナの様に異常に熱くなったり、会場の雰囲気も騒々しかったり、様々な事を感じながらもやるべき事は最後までしっかりやろうと、後はお客さんにまかすしかないという状態でエンディングを迎える。「えっ!ウッソ!」会場割れんばかりの拍手と歓声の嵐、「踊りやってて良かった」と思える瞬間である。評判もすこぶる良い感じであった。舞台の構成上まじまじとお客さんの表情が読み取れるので、義理ではなくほんとに喜んでくれているようでした。


12日

マニラからソウルへ大韓航空で移動、約4時間の旅。ソウルは日本と同時間なので1時間時計を進める。初ソウルである。やはりここもフランス大使館主催でリッチな為、超高級ホテル(5つ星)シーラホテル、ダブルの部屋に一人づつである「ワォー」である。おまけに格部屋ごとに携帯電話が装備されていて、外へ持ち出して使える様になっているにはおったまげである。(注・持ち出した電話どうしだけ)その後24時間眠らない街へ(東大門あたり)皆で繰り出す。皆様午前様で帰路につく。


13日

松本、時差の変更をしなかったため1時間勘違いして朝食のバイキングを逃す。10:45から2時間程ホテルのパーティールームでウォームアップ。1時からソウル市内観光ショッピング。なんせ彼らはショッピング好き。金は貯めるものでなく楽しんで使うものであるという事を実践して見せてくれているようである。とにかく買う買う。今夜は倹約してセブンイレブンで夕食を買って帰る。プールで筋肉を緩めサウナでもう一つ緩め部屋につく。余談(バックパッカーで一人貧乏旅行をしていた時に、横目でプール付きの豪華ホテルを見ていた自分をふと思い出す)


14日

本番当日14:30集合し、今回は劇場へ向かう。前にも説明したように、この作品は舞台構成が非常に難しく。大きい舞台であると客席を全て潰して、舞台上にお客さんを下手と上手に分けて全員あげる事が出来るのであるが(その為、入場制限あり)今回は舞台がそれ程大きくない為、客席と舞台を使うという変則的な構成になる。以前エクサンプロバンスでやった以来である。今回はその時以上に客席が遠く不安ありあり。が思いの外リハーサルもスムースに進み本番を迎える。マニラの時とは全く違い、めずらしく両サイドのタイミングがぴったり合いめずらしく気持ち良く最後のシーンまで辿り着く。反応の仕方もマニラとは違い紳士淑女の皆様方の反応といった感じでおとなしいものであった。なのに何故か舞台後嵐の如く楽屋に押しかけ嵐の様に去って行きました。ここソウルは現代舞踊・モダンやバレエに力を入れておりコンテンポラリーはあまり見慣れていない様です。その後打ち上げで「タッカルビ」を食す。セボン!次の日おしりヒリヒリ!マッカッカ!


15日

11時まずヨーロッパ組と別れを惜しむ。残された松本とキョンボックン(王宮)へ行く。石像・お面と顔が異様にユニークなのがおもしろい。その後15時に松本を見送り一人になる。シーラホテルは一泊3万ぐらいするので、マリーに紹介してもらった安いホテルに行ってみる。とそこはなんと韓国版ラブホテル!あわてて次のホテルをガイドブックで探しタクシーを飛ばす。結局南大門近くのミョンドン近辺のホテルに落ち着く。大坂でゆうミナミのような繁華街である。ぶらぶらしてるまに寝る時間になる。


16日

南山公園・ソウルタワー・ソウル大近辺・インサドン・ミョンドン・1週間分ぐらい歩き倒す(足首・脹脛パンパン)。長い歴史の中で交流と断絶を繰り返し生きてきた、容姿では一番近い国同士の日本と韓国。私が公的に論じれる訳がなく、全く個人的な感覚・印象ですが、こちらの人は大陸的というか、大らかで感情がストレートでエネルギーに満ち溢れている、料理にしても豪快だし甘い辛いがはっきりしてる。すごく生きるパワーを感じた。「まっ」悪く言えばデリカシーに欠ける?でも表面的には喧嘩ごしに見えても実は優しかったりする。逆に日本は料理で言えば、繊細で質素で優しく深くそして中間的である。そして今は生きるパワーをあまり表面に出さずクールを装っている様に感じられる。繊細で優しい分、洗脳されると恐ろしい力を発揮するのでしょう。カンパニーケレメニスのダンスツアー2001年に創作して、今回が4クール目の公演、ダンサーそれぞれがフリーで行動している為、スケジュール調整が大変である。もしかしてこれが最後になるかもならぬかも、いずれにしても私は今秋のパリ公演!成功させます。

 

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