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TourDiary -2002-

パリオフオフツアー

10月30日

ダイアリー画像久し振りのパリ直入国にとまどう。思っていたより観光客が少なく(いつもはその多さにうんざりするも、少なければ不安に感じる、ほんと人間て勝手な生き物です。はい)寒々としたなか荷物を待つ。RERで北駅へ、そこからメトロで4番ラインのアレジアへ、そこまでは順調に行く。そこから住所だけを頼りに歩いてホテルを探し、迷いながらも予定の時間に到着。やれやれ。
18時から町をブラブラ、パリの雰囲気を身体で味わう。プレッションと近くの中華を食す。帰ってからSUMIKOさんと明日のアポ確認。次にたまたまパリに出てきている、京都のボベ太郎君からTELが入り、明日テアトルデラビルで会う約束をする。


10月31日

8時半起床 クロワッサン・プチバゲット・カフェオレ・ゆで卵・チーズを食す。12時待ち合わせのパレドトーキョーへ、SUMIKOさんはここで、あるセクションのプロデューサーをやっている。しばらく会館内を見学させてもらい、彼女の相棒ファビエンヌと3人でランチを取りながらミーティング。15時・3人でパリ日本文化会館へ乗込む、来年の秋ここでの単独公演が大方決まっているにも関わらず最後の確証に至っておらず、それの確認と御願いを兼ねたものである。良い返事を期待して16時半ここを去る。ファビエンヌに併用して行う予定のギャラリー(御酒のリカールが出資したもの)へ連れて行ってもらう。ここではスペース4.5のイメージに近い、写真家(都築響一)の個展を予定しているそうである。コンコルド広場に近いエレガントな建物である。
20時テアトルデラビルでSUMIKOご夫妻と太郎君と合流し、ハーブ・ロベ(herve robbe)の公演を見る。映像と可動するスクリーン兼壁、植木鉢、椅子など日常と虚構が錯綜する世界の中で、すばらしく洗練されたダンサー達が、すばらしく洗練された振付を始終踊り通すというものであった。作品の中でその映像とかスクリーンとかが意味を帯びてくる事がないので、アイデアがアイデアの為のものである様に見えて残念であった。


11月1日 祝

8時半起床、いつものプチデジュネを取る。カルチェ財団美術館へ行くも、ちょうど企画展の狭間であり休閑。ちなみに中を遠巻きに覗くと村上隆の「花」の作品を外している途中であった。あきらめて、モンパルナス墓地(以前2度程訪問している)とアンティーク市場を歩いて通り抜け、メトロでモンマルトルのエロテック博物館へ行く、中世から現代までの世界中の秘宝館を集めたような所で、彫刻、絵画、デザイン画、ビデオなどなど、♂♀性器の大合戦!エロ親父である私にしても、この空気にはちとゲロッピー!その後、今日はフランスでの御盆の様な日だとSUMIKOさんから聞いていたので、モンマルトル墓地にいる、ニジンスキー、ハイネ、ベルリオーズ、オッフェンバック、フランソワ・トリュフォー、ゾラ他に挨拶する(ここは初めて)。
そして16時SUMIKOさんとファブリスの待つ自宅へ伺い、私の作品ビデオを見ながら駄目だし、もっと作品を良い物にするために色々アドバイスを受ける。(納得!)それからSUMIKOさんのプルーン色のツゥインゴでファビエンヌの自宅へと向かう。2歳のマチューと5歳のクララの出迎えを受ける。人見知りしない元気で可愛い子供たちで、クララは一人で人形劇も披露してくれました。子供たちが騒いでいる合間も我々(ファビエンヌ・エリック夫妻、ファブス・SUMIKO夫妻)で今後の活動計画並びに、カタリスとアローの関係、法的な関わりなどチェックする。(ちなみに彼ら4人で法人格を持つカタリスを運営している。)


11月2日

8時半起床、いつものプチデジュネ昼頃までこの日記を書いていると突然ロックされ、今書いていたものが全て消え去る。トホホ・・・いったいこの2時間は何だったのよ・・・機械音痴のヤザキ茫然自失・・・・
気分を入れ替え、ジュドゥポム美術館のピーター・スタンプゥフリーの特別展へ行く。巨大なタイヤのオンパレード、教訓1「道を行くものすでに道なり」その後チューイルリー宮公園を雨の中ブラつく。なにげにデュビュッフェ、ジャコメッティー、ロダンなどの彫刻がたっている。これだからパリなのである。次にポンピドーセンターのマックス・バックマンの特別展へ行く。
青春期を第1次世界大戦と生きた画家である。見た目におちゃめであったり、滑稽であったりするのであるが、その全ての作品から「痛み」と「怒り」が滲み出ている。その後、SUMIKO&ファブリスとRachid Ouramdane の公演をポンピドーセンターの地下に新しく出来た劇場キャパ(約400)で見る。見下ろしでとても見やすく、やる方もやりやすそうな舞台である。でも前衛的なもの中心で企画される劇場にしては普通すぎるのでは、というそのスジの人からの苦情は多いそうである。(SUMIKO談)さて内容はというと・・・
久し振りに心臓ドキドキバクバクでありました。最近何を見てもここまで揺さぶられるものはなかった。現実と虚構があいまみえるという設定でビデオが使われるのはアイディアとしては普通であるが、やはりハサミは使い様である。照明・音響・舞台装置すべてのタイミングと素材の選択の絶妙なるバランス感覚。完璧に計算されている。でも見ていて堅苦しくなく楽しい。踊りは最初と途中ちょっと踊るだけであるが、そんな事も気にさせずに引き込んでしまう演出力。おみそれしました。SUMIKOさんによると、それぞれの一流のエキスパート達が共同で創作しているらしい。スポンサーもかなりの数ついているようですね。やっパリね・・・・・
その後サンジェルマンデプレへ繰り出し、ゴッチーニ夫妻からフランス料理(私は子羊のステーキ・プロバンス風)をご馳走になる。セトレボン!短くも濃厚なパリ滞在も今日まで、明日は機上の人である。とにかく私にとって今回のパリは、自己認識と責任、これからまだまだやって行かなければならない、いややっていけるという性をビンビン感じる滞在であったと思う。心理的に鬱であった私のターニグポイントになったとも言える。やる!

2002年11月4日

ヤザキタケシ

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